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大学 CaLaboEX

長崎大学

『CaLabo EX』で語学の授業の多様化が進む

20110316 掲載

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大学教育機能開発センター
全学教育研究部門
大橋 絵理 准教授
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大学教育機能開発センター
全学教育研究部門
西原 俊明 教授
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大学教育機能開発センター
全学教育研究部門
小笠原 真司 教授

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  外国語教育の強化に重点を置く長崎大学では、2010年4月、文教キャンパスにCALL教室を開設し、2室に合計132台のパソコンを導入した。同時に『CaLabo EX』を採用し、現在では英語のほかフランス語、韓国語の授業でも広く利用されている。システムを効果的に活用した授業を展開されている3名の先生方の授業を拝見させていただき、お話を伺った。

自分の音声を頼りに書き取るオリジナルの練習法

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 最初に見せていただいたのが、小笠原真司教授の『総合英語』(工学部2年生)の授業。講読中心の内容だが、音読(リピーティング)や聞き取りなど、さまざまな手法を取り入れたメリハリのある授業が行われていた。
  小笠原先生が多用しているのが、「ムービーテレコ」の録音機能だ。まずは、教科書のKey Sentencesをフレーズごとに全員でリピーティングし、先生がポイントを解説。次にヘッドセットを着けて各自でフレーズの音読練習をし、「ムービーテレコ」で自分の音声を録音する。さらに、Key Sentencesの穴埋め問題の用紙が配布され、学生たちは録音した音声を頼りに解答していく。これは、小笠原先生が『CaLabo EX』を使用するうちに考えついたオリジナルの練習法だ。「手がかりになるのは録音した自分の音声だけなので、学生たちは発音練習にも熱心に取り組むようになりました。英語力の向上にも効果的です」と小笠原先生は語る。録音した音声ファイルは提出させ、先生はそれを持ち帰って採点するという。

先生の書き込みが入った教科書を全員で共有する

 小笠原先生の授業でもうひとつ印象的だったのが、「中間モニタ」の活用だ。解説時には、先生の書き込みが入った教科書の英文が映し出される。これを見れば、ポイントとなるセンテンスや単語、スキミングやスキャニングをして読むときの目の付け所が一目瞭然なのだ。先生のマスターブックを教室全体で共有する、まさにそのような感覚だった。
  「私自身は『CaLabo EX』の機能をフル活用しているとは決して言えません。しかし、自分が使えるところから使い、少しずつステップアップしていけばいいと考えています。抵抗を感じる教員の方もいると思いますが、デジタル音痴の私でも使えるんですから大丈夫ですよ(笑)」と小笠原先生は笑顔で答えてくれた。

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Google検索を活用して英単語の意味の広がりを学ぶ

 次に拝見したのが、西原俊明教授の『総合英語』(水産学部1年生)の授業。西原先生はCALL教室や『CaLabo EX』導入の中心的存在ということもあり、ユニークな授業を展開されていた。西原先生が大切にしているのが、「言葉の持つ意味のイメージや広がりをとらえる」ということ。そのために先生が活用するのが、インターネット検索のGoogleだ。
  今回の授業ではyardとgardenを例に挙げ、まずはGoogleの画像検索で両方の単語をサーチする。検索結果の画像を見比べると、yardとgardenの違いが感覚として体得できるのだ。続いて、「define:~(英単語)」と入力すると言葉での定義が検索できることや、「*(アスタリスク)」記号を使った前置詞の用法の検索方法など、実にさまざまなテクニックが披露された。「CALL教室でパソコン、とくにインターネットが使えることで、授業のバリエーションが大きく増えた」と西原先生は語る。
  また、西原先生はオリジナル教材の制作にも意欲的だ。今回の授業では、英文がフレーズごとにフラッシュで切り替わる、長崎大学オリジナルの速読教材を見せていただいた。切り替えのスピードが自在に調整でき、学生が自分のUSBに保存して持ち帰ることも可能だ。今後は、教員間での教材の共有化もさらに進めていく予定だという。

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ファイルの一斉配布・回収で授業がスムーズに進行する

 最後は、大橋絵理准教授のフランス語の授業。「ファイルを一斉に送ったり集めたりすることができるのがとても便利」と言う大橋先生は、宿題や小テスト、授業アンケートなどの配付・回収に活用している。先生や学生が移動する必要がないので、授業の進行が非常にスムーズなのが印象的だった。
  この日は教科書と連動したDVDを見ながらの発音の練習や文法問題が中心だったが、ヘッドセットを着けてのランダムなペアレッスンや、「ムービーテレコ」で録音した音声を全員で共有するなど、随所でシステムを活用した授業が展開されていた。

WebカメラとSkypeを利用してフランスと交信する

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 大橋先生はこれまでに3回、WebカメラとSkypeを利用した遠隔地とのコンタクトを試験的に導入してきた。なかでも、フランス・ナント大学の学生との交信は、フランス語のクラスの学生たちのモチベーションを大きく変えたという。「事前と事後にアンケートをとったのですが、フランス語をもっと話せるようになりたい、という学生の割合がとても増えたんです。相手にわかってもらえる喜び、もっと伝えたいというもどかしさを体験することで、学生の意欲は変わります」。素晴らしい取り組みだが、課題もある。「フランスとは7時間程度時差があるので、授業の中に取り入れるのが難しいんです。今後は、例えばフランス語圏のタヒチなどとの連携も視野に入れています」と大橋先生は語ってくれた。
  「フランス語は難しいというイメージがありますが、少しでも好き・楽しいと感じてもらえるような授業を心がけています。それを実現するには、CALL教室は不可欠な存在です。システムの活用のバリエーションをさらに広げて、私自身もいろんなことにチャレンジしていきたいと思っています」

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充実したサポート体制で教員の不安を払拭する

 講読という単調になりがちな授業にアクセントを入れられていた小笠原先生、インターネットを活用した新たな学習法の紹介やスピーディーな授業展開が印象的だった西原先生、試行錯誤しつつ新たな活用法をどんどん授業に取り入れられている大橋先生、3名ともCALL教室や『CaLabo EX』のシステムを自己流に活用されており、システムの活用法に定型はないことを感じさせられた。
  小笠原先生も大橋先生も、パソコンやデジタル機器の扱いは決して得意ではなかったという。そのような教員が多い中、システムを選ぶ際に重視したのがサポート体制だったという。「システムの導入から5ヶ月間、専門のスタッフの方に常駐してもらったのですが、とても助かりました。授業にも入ってもらい、わからないことや不具合があればその場で対応してもらえたので、授業の進行にも支障はありませんでした」と西原先生。今では先生方もすっかり慣れて、CALL教室は空き状況がない盛況ぶりだという。
  「今後は、もっと教室数を増やしたいですね。もうすぐ片淵キャンパスにもシステムを導入するのですが、キャンパス間で共有できるネットワークを構築していきたいと考えています。学生によりよい語学教育環境を提供できるよう、長崎大学全体として取り組んでいきたいと考えています」と西原先生は語ってくれた。長崎大学の外国語教育のさらなる発展が期待される。

授業から教材作成まで先生方をトータル・サポート

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長崎大学 学生支援部
本田 亜紀
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システム運用支援パートナー
嶋本 麻由

 チエル製品の販売・サポート面のパートナーである嶋本麻由さんに、導入時のサポートについてお話をうかがった。
  「長崎大学に常駐サポートに入ったのは、導入直後の2010年4月から8月まででしたが、大きなトラブルもなく軌道に乗りました。実際に授業にも入り、直接的に先生方のサポートをさせていただきました。授業中は、機材の扱い方や学生さんの補助が中心でしたが、授業以外でも教材作成のお手伝いなども行いました」
  大きな問題はなかったという嶋本さんだが、反省点もあるという。「稼働していく中で『これは最初にきちんと伝えておくべきだったな』と気づくこともありました。パソコンが得意でない先生方もいらっしゃったので、週に数回の授業だけでは伝えきれないこともあったと思います。でも、チャレンジ精神の旺盛な先生方が多かったので、サポートする側としては大変助かりました」。
  常駐サポートが終了したあとは、長崎大学学生支援部の本田亜紀さんに業務を引き継いだが、後期の授業もスムーズに進行しているという。
  本田さんに現在の様子を尋ねたところ、「前期の授業でシステムを使われていた先生は、後期では基本的にはすべてご自身で操作されていますね。機器のトラブルや使い方がわからないという時だけ、私がサポートに入っています。教室にインターホンを設置し、いつでも対応できるようにしています」と。
  サポートがしっかりしているという安心感もあり、来年度から新たに利用したいという教員も多く、さらなる充実したシステム運用が期待される。

※記事中のご所属や職位は取材当時のものです。