大学 CaLaboEX

流通科学大学

映画を題材にした教材は英語学習の動機づけに最適です

20110323 掲載

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CALLシステム『CaLabo EX』の動画学習ツール「ムービーテレコ」に対応した教材『Roman Holiday』映画の1シーン。

 数年前よりCALL教室の整備を進め、『CaLabo EX』を活用してきた流通科学大学は、2010度より新たに「ムービーテレコ」対応教材『Roman Holiday(ローマの休日)』を導入した。映像と音声を活用した総合学習教材の活用法や有効性について、教材の編著者の一人でもある濱田真由美准教授にお話をうかがい、その授業の様子を見せていただいた。

英語力を総合的に鍛えられる教材

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流通科学大学
商学部 濱田 真由美 准教授

濱田先生が担当されている商学部1年生の中級クラスでは、前期の授業で「ムービーテレコ」対応教材『Roman Holiday』を使用した。映画『ローマの休日』はアン王女とアメリカ人新聞記者ジョーの恋を描いた不朽の名作だが、24人の学生は全員、これまでに見たことがなかったという。
「見たことがないという事実に驚きましたが、逆に新鮮な気分で取り組めたのではないかと思います。映画を活用した教材のメリットは、まずは学習者の興味を引き出すことにありますから」と濱田先生。学生の反応も上々で、楽しみながらも真面目に授業に参加しているという。
教材は12のユニットに区切られているので、半期の授業にちょうど良い。「ユニットごとに語彙チェックや文法事項の解説、練習問題があるので、リスニングやスピーキングの教材としてだけでなく、総合的に英語力をトレーニングすることができます。授業では、映像中に出てきたセリフをディクテーションやシャドーイングで練習した後に、自分の発音を録音してチェックさせています。また、ペアになってロールプレイをすることも多いですね。学生の集中力が切れてしまわないよう、1回の授業にさまざまなアクティビティを組み込むように心がけています」と濱田先生。学生はデータを持ち帰ることができるので、自宅でも課題や復習をすることができる。

映画のセリフを聞き取ることが自信にもつながる

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 英語学習の興味づけとしても有効な映画教材だが、題材選びが難しいという。
  「授業で使う教材なので、先生目線と学習者目線が必要です。先生方は教訓的な内容や歴史的なテーマなどを好まれる傾向がありますが、学生にはラブ・コメディ系が人気ですよね。テーマだけでなく、実際の会話で使える表現が多いか、ある程度の知名度があるか、などもポイントです。スラングが多いアクション映画などは使いにくいですしね(笑)」と話す濱田先生は、これまでも映画を題材にした英語学習教材を多く手がけてきた。「何よりも重要で難しいのが、学生のレベルに合わせたものを作ることです。楽しみながら英語力を伸ばせるようなレベルというのは、もちろん個人によってバラバラですからね」
  そんな中、先生が手がけた教材のひとつである『Roman Holiday』が「ムービーテレコ」対応教材としてデジタル教材化された。「『ムービーテレコ』を使うと、音声を自分が聞き取れるスピードに調整することができます。教材用のCDの音声ではなく、実際の映画(とくに自分も知っている有名な映画)のセリフを聞き取れたということが、学生にとっては自信にもつながると思います」と濱田先生。先生が手がけた教材のうち、『CASABLANCA』も対応教材として発売されている。

文法事項の実用法を映画の中でチェックする

 先述のクラスでは、後期は映画『ノッティングヒルの恋人』を題材とした教材(注非デジタル教材)を使用した授業を行っている。その様子を見せていただいた。
  まずは前回のユニットの復習から。映画のセリフの中で出てきた表現を使って、パートナーと会話の練習をする。濱田先生は、ヘッドセットを使ってのランダムなペアワークは行わない。「まずは、お互いの顔を見ながらコミュニケーションをとることから。電話のように相手の顔が見えない状態で話すのって、難しいことなんですよね」と濱田先生は話す。ペアが固定化しないように、2週間ごとに席替えを行っている。
  続いて、今回のユニットに入る。事前にWords & Phrasesを確認してから、映像を見る。今回のユニットは、映画のクライマックス直前のシーン。10分間程度の映像に学生たちは釘付けになっていた。濱田先生は「毎回、いいところで切るんですよ(笑)。次回の授業が楽しみになるように...」と笑顔で話してくれた。
  映像を見た後は、いくつかのシーンのセリフをくり返し聴いて書き取る練習に移り、さらにセリフに出てきた表現から前置詞onの用法について学ぶ。「前置詞の微妙なニュアンスや、例えば『仮定法過去』などの文法事項って、頭では理解していてもどういうシーンで使えばいいかわかりにくいですよね。それを実際の会話シーンで確認することで、感覚的に体得することをねらっています」と濱田先生。映画を通して文法を学ぶのではなく、これまでに学んだ文法事項の実用法を映画でチェックする、そんなイメージで教材の作成や授業の展開を行っているという。

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よりよい教材・授業を提供するための新たな挑戦

 「『Roman Holiday』の教材は今年度導入したばかりですが、もっと学内にも広めたいと思っています。CALLシステムに興味はあるけど使い方が難しそう...という先生方も多いと思います。私自身もデジタル機器の扱いは決して得意ではなかったので気持ちはわかりますが、システムのツールをすべて使う必要はなくて、必要なもの、使えるものから授業に組み込めばいいと思っています」と話す濱田先生には、これから新たにチャレンジしたいことがあるという。
  「今後は、授業外でも学べる映画を使ったeラーニング教材の作成や、Moodle(ムードル インターネット上で授業用のレジュメを作成・公開できるソフト)も活用してみたいと考えています。準備などが大変なのは目に見えているんですが、やはり学生に質の高い教材や授業を提供すべきですからね」と。
  授業や教材のデジタル化が進む中、試行錯誤しながらより良いものを提供しようと努力されている濱田先生の姿勢がとても印象的だった。


『ムービーテレコ対応教材』名作集

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CASABLANCA(カサブランカ)
収録内容:12ユニット
教材レベル:TOEIC®テスト400~600点
英検3級~準2級
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Roman Holiday(ローマの休日)
収録内容:12ユニット
教材レベル:TOEIC®テスト400~550点
英検3級~準2級



※記事中のご所属や職位は取材当時のものです。

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