高等学校 CaLaboEX

富山高等専門学校 本郷キャンパス

『CaLabo EX』のツールとオリジナルソフトを組み合わせて活用

20101002 掲載

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 高等専門学校、いわゆる高専では、理工系の人材を育成するという性質上、パソコンを利用した授業を広く展開している。なかでも富山高等専門学校は、先進的にシステムを導入・活用している。2009年5月に『CaLabo EX』を導入した同校ではさまざまな形で活用していると聞き、取材に訪れた。

自校で開発した『CALIS』を使い、英語の授業を進める

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一般教養科(英語)
教授 立野 彰 先生

 最初に、一般教養科(英語)教授の立野彰先生にお話を伺った。立野先生は普段から、『CaLabo EX』を備えた「マルチメディア演習室」で授業を行うことが多いという。そしてその際には『CaLabo EX』のツールを活用しつつ、自校で開発したオリジナルの英語教育ソフト『CALIS(キャリス)』を使った授業を進めている。今回は2年生の「英語表現」の授業を拝見した。
  授業を前に教室に集まってきた学生たちは、席に着いてパソコンを立ち上げ、おもむろに何かに取り組み始めた。画面を見せてもらうと、英単語テストのようだ。これは『理工系学生のための必須英単語3300(COCET)』というe-Learning教材で、全国の高専が共同で企画・導入しているもの。スペリングや和訳、リスニングなどのテスト項目があり、一問一答式で解答していく。基本的には学生がそれぞれのペースで取り組み、学校だけでなく自宅でのアクセスも可能だ。全国順位や校内順位のランキングが表示されるので、自学の励みになるという。
  英単語テストでウォーミングアップをしたところで授業が開始された。まずは『CALIS』を使った15分間の試験が行われ、生徒たちは英文整序問題を中心とした50問の問題に取り組む。パソコンを使ったプログラミングなどの授業も多いという学生たちは、慣れた手つきで黙々とキーボードをたたく。『CALIS』では問題がランダムに出題できるようになっており、学生一人ひとりに別の問題を出題するという設定も可能だ。さらに、自動で採点をして瞬時に結果が出るようになっており、その場で得点や間違った箇所を確認できる。
  学生たちが問題を解いている間、立野先生は自身のパソコン画面上で彼らの様子をモニタリングする。「個々の座席アイコン上に学生のパソコン画面が表示されるので、学生が何をしているのかがひと目でわかります。出欠管理もできるし、サボっている学生は一目瞭然なんです(笑)」と立野先生。併設されたモニタには、教室後方に設置されたカメラの映像が映し出され、教壇に立ちながら教室全体を把握できるのがとても便利だという。

「パソコン画面が黒板代わり」自作プリントで授業を進める

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 続いて、試験が終わった学生から、ヘッドセットをつけてのリスニング練習へと移る。
  ここでも立野先生は学生たちの様子を確認しながら、「冠詞やyourなどの所有格は弱くしか聞こえないから注意して」などと声をかける。ときには「インカム」機能を使用することもあるが、学生との触れ合いを大切にしているという立野先生は、面と向かって学生に話しかけることが多いという。
 

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 授業の最後には、再び『CALIS』を使って文法事項の復習を行う。立野先生の授業では教科書は使わず、自作のプリント教材を配布する。「パソコン画面が黒板代わり」と言うように、パワーポイントで作成した重要ポイントをパソコン画面に映し出して解説するのだ。「パワーポイントの内容を全部ノートに書き写すのは時間的に無理なので、書き込み式のプリントを配っています。それだけではやらない学生もいるので、プリントをまとめるファイルを作らせて定期的に提出させています」と立野先生。その熱心な指導ぶりが凝縮したような50分間の授業だった。

私たちも『CaLabo EX』を活用しています!

将来的な広がりにも期待しています

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一般教養科(英語)准教授
高越 義一 先生

 私は1、2年生を担当しており、授業数の半分くらいは「マルチメディア演習室」を使っています。50分間の授業の前半はリスニングやオーラルコミュニケーションの練習、後半は単語・熟語や発音練習をしているのですが、学生はみんな熱心に取り組んでいますね。
  『CaLabo EX』の機能では「巡回モニタ」をよく活用しています。大きな画面でみんなの様子がわかるのでとても便利です。座席アイコンが視覚的にわかりやすいのがいいですね。パソコンに向かっての個別学習だけだと周りが見えなくなりがちなので、ときには学生の画面をスクリーンに映し出し、全員で共有できるようにもしています。
  今後は、例えばヘッドセットにカメラをつけて、映像と音声をセットにした対話練習などができるとおもしろいですよね。将来的には遠隔授業などにも活用できるのではないでしょうか。『CaLabo EX』にはいろんな可能性の広がりを感じているので、さらなる展開が楽しみです。

情報処理の授業でも活用しています

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電子情報工学科 教授
椎名 徹 先生

 私の担当している情報工学系の授業でも、『CaLabo EX』を活用しています。プログラミングの練習をする際は個々のパソコンを使うのですが、「巡回モニタ」でそれぞれの生徒の進捗状況を確認しています。情報処理が苦手な学生もいるので、個別指導ができるのがいいですね。また、画像処理の効果などの細かい変化の例を見せるときには、自分のパソコン画面を映し出せる「中間モニタ」を活用しています。間近で確認できるのでわかりやすいと学生にも好評です。
  『CaLabo EX』を導入して1年あまり経ちますが、画面の切り替えなども速くて満足しています。うちの学校では語学の授業だけでなく情報系の授業でも活用しているので、システムの入っている教室は常にフル稼働状態です。先生によって活用の度合いは異なると思いますが、私自身もさらにいろいろな機能を使いこなせるように努めたいと考えています。

インタラクティブな授業ができます

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物質化学工学科 准教授
河合 孝恵 先生

 私の専門は化学なのですが、授業はすべてパソコンの使える環境で行っており、実験もパソコン上で見せています。立体的な構造や動きなどを見せるのには最適なんです。例えば、分子モデルや分子の動く様子をシミュレーションした映像によって、目に見えない分子というものを「見る」ことができます。これは、教科書ではできない感覚的な学びだと思います。
  授業では『CaLabo EX』のシステムを活用しつつ、自作の学習ソフトを使っています。以前はプロジェクタなどに映し出していたんですが、個々のパソコンを使うことでインタラクティブ性が生まれ、学生自身にも授業にも活気が生まれたように感じます。私がやって見せるだけでなく、学生が実際に手を動かして作業できるのがいいんでしょうね。常にユーザー目線、つまり生徒の目線を大切にし、今後もより良いものを提供していきたいと考えています

※記事中のご所属や職位は取材当時のものです。

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