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教育委員会

名護市教育委員会

課題だった「印刷コスト削減」に向けて、市内の小中学校23校すべてに導入を決定

20120507 掲載

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教育施設課 宮城 信 先生

沖縄県北部に位置し、公立小学校15校と中学校8校を擁する名護市では、市内の小中学校における印刷コストの削減が課題とされていた。今年度よりプリント コントロール システム「Priduce〈プリデュース〉」を全校で導入し、現在その効果を検証中だ。同市教育委員会教育施設課の宮城信さんに、導入の経緯と現状についてお話を伺った。


印刷コストを削減したいという学校からの要望で導入を検討動

 名護市内の小中学校の職員室には、どこも同じレーザープリンタが設置されている。全校共通のメーカー、機種を設置したのは、先生方が異動先でも同じ環境で仕事ができるようにしたことと、どこか1校でプリンタが故障して新機種を設置する際に、型番が合わなくて使えなくなった在庫分のトナーを他の学校で共用することができるからだ。
レーザープリンタのトナーは1セットでおよそ6万円。現状では各校とも年間で3回程度は購入している。インクジェットプリンタのインクとは違い、レーザープリンタのトナーは単価が高いため、消耗品費がかさんでしまいがちだ。そうした悩みをかかえる各校からは、教育委員会に「印刷コストを抑えたい」との要望が寄せられていたという。特に、児童・生徒数の多い大規模校からの要望が強く、教育委員会では改善策を必要としていた。
「各校年間3回の購入を、何とかして2回にしたいと思っていたときに、プリント コントロール システムの『Priduce〈プリデュース〉』という商品があることを教えていただき、印刷コストの削減につながればと導入を検討したのです」と宮城さんは振り返る。
「実は、複数社から同様のシステムをご提案いただいておりましたが、チエルさんには学校現場で活用できるさまざまなデジタル教材やシステムがあることにも魅力を感じました。『Priduce』の導入にあたっては、当初、数校で試験的に導入して効果検証をしてから全校導入へ移行するつもりでした。しかし、フラッシュ型教材シリーズの『小学校のフラッシュ基礎・基本』を併せて導入できるということで、学校教育課とともに平成23年度より市内全校の職員室での導入を決めました」

先生方の印刷への意識が徐々に変わってきた

 小中学校で印刷されるのは主に、授業で使うプリント教材、学級だより、案内状など。各校の先生方は、印刷部数が多い場合は輪転機を使用することもあるが、少ない部数であれば、パソコンから手軽に印刷できるプリンタを使うのが一般的だ。
「しかし、黒1色で作成した書類にもかかわらず、プリンタの色設定を変更せずに4色設定のまま印刷している先生もいらっしゃいました。情報担当の先生やパソコン操作にくわしい先生でない限りは、なかなかプリンタの設定まではできませんし、カラー設定のままではトナー4色を混ぜて1色を作っていることをご存知ない先生もたくさんいらっしゃいます。そうした設定のままでは、必要以上にトナーを消耗してしまいますよね。また、画面上で印刷ボタンを押してからプリンタが反応するのに一定の時間がかかりますが、それを知らずに、何度も印刷ボタンを押してしまい、必要以上の枚数が印刷されてしまうこともあります。そうしたことが積み重なって、プリンタトナーやプリント用紙などの消耗品費がかかってしまっていたのです」
宮城さんは毎日、市内の小中学校を訪ねては、パソコンやプリンタのトラブルがないかを確認し、時には正しい使い方を指導もしている。そのなかで、『Priduce』の使い方を先生方に研修し、利用状況を確認してきた。『Priduce』の導入からもうすぐ1年になるが、実質的には稼働して半年程度だ。『Priduce』はトナーの利用に際して、制御設定を0%~75%まで自由に変えられるが、名護市では各校とも「25%セーブ」で統一して利用している。導入当初は「50%セーブ」設定になっていることに気づかなかったが、宮城さんは学校を訪れ、設定を自由に変えられることを先生方に画面で操作して見せて、「25%セーブ」に設定してもらうよう促してきた。そうして、先生方とコミュニケーションを図っていくうちに、同様の問い合わせはなくなり、今のところは大きなトラブルもなく運用できているという。
「まだ本格稼働から半年程度なので、効果測定や検証といったところまでは到達していませんが、学校を回って感じるのは、このシステムを入れたことで、先生方の印刷に対する意識が変わってきたということです。むやみに印刷するようなことはせず、印刷にはコストがかかるのだということを理解していただけたようです」

明白なのは、導入しないままではコストがかさむ一方だったということ

 宮城さんは各校に印刷枚数の制限はかけたくないと話す。多少の印刷ミスはあっても、子どもたちの教育のため、よりよい学校運営のために、先生方が書類を作成して印刷しているからだ。今後は、各校のプリントログを定期的に収集し、印刷枚数やプリンタ使用状況の確認しながら、使用基準や利用方法を明確に示していくという。さらに、先生方へのパソコン使用におけるモラル教育も徹底していく。
「効果検証はこれからですが、『Priduce』を導入する前に比べたら、すでにコスト削減につながっているように感じています。導入しないままでは印刷費はかさむ一方だったことは明白です。各校でフルに効率良く活用できるまでにはまだ時間がかかると思いますが、導入は先行投資だと考えています。まずは各校の情報担当の先生方に利用方法や印刷に対する理解を深めていただき、その効果のほどを広く知っていただければと思います。そして、各校で情報担当の先生からほかの先生方へと伝えていってほしいと考えています。今後、『Priduce』を活用したことによる、高い効果が現れることを期待しています」
教育委員会によるきめの細かいサポートによって改善されていく、印刷に対する先生方の意識。印刷コストが削減できれば、エコにもつながる。新年度を迎え、導入した効果がどのように現れてくるのか、分析結果が待ち遠しい。

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※記事中のご所属や職位は取材当時のものです。