小学校 InterWriteReponse

山梨学院大学附属小学校

社会で生きる力を養う 山梨学院小の先進的な取り組み

20091110 掲載

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山梨学院大学附属小学校
教諭 鈴木 崇 先生

 山梨県甲府市にある私立山梨学院大学附属小学校を訪ね、授業を見学させていただいた。開放感のあるオープンスペースで行われる授業は活気に溢れ、生きいきとしつつも真剣に取り組む子どもたちの表情が、非常に印象的だった。授業の中で効果的に使われていたクリッカーの活用状況と合わせて、授業の様子をお伝えしたい。

授業の導入としてクリッカーを活用

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児童が使うクリッカー。ボタンも少なく簡単に扱える。

 山梨学院大学附属小学校は2004年に開校した新しい学校で、複数担任制やチームティーチングなど、従来の公立小学校とは異なるさまざまな新しい方法論を取り入れ、児童の自律性や想像力を育てる取り組みで注目されている私立小学校だ。
この日、見学させていただいたのは社会領域の授業。授業を担当する鈴木崇先生が、スライドに1枚の棒グラフを投影した。1位・熊本県、2位・千葉県、3位・鳥取県、4位・長野県。これは、ある農産物の都道府県別生産量を表したもので、全国の上位4県の生産量がグラフとして提示されている。「このグラフが表す農産物は何でしょう?」という問いかけである。
棒グラフの下には「①豚肉」「②黒毛和牛」「③なし」「④スイカ」と4つの選択肢が提示されている。子どもたちは各自がクリッカーと呼ばれる小型の端末を手にしており、先生の呼びかけに応じて、一斉にこの端末を使って回答する。
「残り時間は10秒。まだ回答していない子がいるよ」
子どもたちは慣れた手つきで回答し、回答が締め切られるとスクリーンには回答結果が瞬時に表示された。子どもたちは自分の押した回答が正解だったかどうか、クラスの何割が正解したのかをその場で知ることができる仕組みになっている。
授業の導入として、このあとも鈴木先生は同様の問いかけを子どもたちに提示し、テンポよく解説を交えながら授業を進めていく。すぐに結果がスクリーンに提示されるためか、子どもたちも興味津津の様子でクリッカーを操作している。
この授業で使用されているのはInterwrite Responseというレスポンスシステム。学習者がクリッカーと呼ばれるリモコンのような端末を用いて回答すると、瞬時に集計・フィードバックされるシステムだ。授業の後に話を伺った鈴木先生からは、「授業の最初に行うことで、『つかみ』として大変効果的」という感想をいただいた。

マーケットゲームで社会・経済の仕組みを学ぶ

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スクリーンに提示された問題。回答結果も瞬時に表示される

 この学校は教室も非常に特徴的だ。廊下と教室を隔てる壁がないオープンスペースで、開放感のある空間の一方にスクリーンが立てられ、プロジェクタでパソコンの画面が投影されている。机のレイアウトもいわゆる教室型ではなく、子どもたちは向き合うように座っており、子ども同士で話し合ったりするシーンには最適だろう。 教室ではクリッカーを使った導入に続き、マーケットゲームが行われた。児童はそれぞれが全国の都道府県の知事という役割を与えられており、各々が自分の都道府県の名産品を売買しながら、地域を豊かにしていくシミュレーションゲームである。授業の冒頭で示された農産品に関する知識が、ここで活かされるというわけだ。
このマーケットゲームは、同校の教頭である小林智芳先生により開発され、同校が平成18年度から文部科学省の研究開発学校の指定を受けて行っているアントレプレナー教育(起業家教育)の一環として取り組まれているもので、社会生活に必要な知識とスキルを養おうという試みなのだという。

クリッカーで、クラス全体の傾向を瞬時に掴む

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クリッカーを手に、回答を思案する児童たち。

 鈴木先生によると、このクラスの子どもたちはクリッカーを使い始めて2,3カ月だというが、授業中も操作に戸惑うような素振りは全く見せず、どの子も難なく操作しているようだった。実際に、操作方法は1回目の授業でみんな習得してしまったという。
「教師にとっても、クラス全体の思考がわかるというのは便利」と鈴木先生。子どもたちの理解度に応じて、的確に解説を交えながら進行する授業を拝見し、確かにクリッカーの効果を見て取ることができた。現在は主に大学などで活用されるケースが多いクリッカーだが、今回の取材を通して、初等・中等教育でも十分に成果を発揮しうるシステムだということが実感できた。

※記事中のご所属や職位は取材当時のものです。

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