教育とICT活用事例 CASE STUDIES

生徒の声を踏まえた多面的な指導

高校・大学 2008年09月26日

大学受験に向けた基礎力アップ

 

千住駅から続く商店街を5分程歩くと、足立学園中学・高等学校はある。新校舎に移転して一年。広い廊下を活用して整備されたラーニングギャラリーや図書館にはコンピュータやAV機器が配置され、生徒の自主的な学習意欲を尊重する中高一貫の男子校だ。今回は、同校における高校3年生の英語授業をレポートする。

足立学園中学・高等学校
足立学園中学・高等学校


「プリントが2枚あります。回してください」という冨岡先生の言葉と共に「Let’s Study with“eiken cat”」とタイトルが付けられたプリントが配布された。“英検レベル診断”“語いクイズ”“文法ドリル”の使い方と学習のポイントが、全て英語で書かれている。

「今日は、3つの課題を用意しています」と説明を始めた冨岡先生は、中間モニターに『旺文社・英検CAT』を映し、教材と学習のポイントについて説明を始めた。

 

 

単語帳を印刷してチェック!

例えば、“語いクイズ”。「ハンドアウト(プリント)のNo.2を見てください。ここでは、語いの力を身につける練習をしてもらいたいと思います」と始めた説明では、「目標とする最低ラインは、準2級です。準2級が受からなければ、センター試験には太刀打ちできないと考えてください。最低でもクリアしてもらいたいところです」と必達目標を生徒たちに強調する。

続く“文法ドリル”では「二者面談の中で“中学校の復習をどうしたらいいですか”という人もいましたが、“文法ドリル”を使うと中学校の英文法を復習することができます」。4月の新学期スタート以降、定常的に行われているという二者面談では、大学受験に向けた勉強計画の立て方や志望校に関することなど、時時に即した生徒の相談に対応しているという。『旺文社・英検CAT』の特徴を活かした学習の目的が、日々の指導を踏まえた冨岡先生の言葉の中に反映されていた。

 

 

パソコンの電源OFFを確認する

始業の挨拶から約10分。「この3種類の課題のうち、どこから始めてもよいです。これから35分間を使って、しっかり取り組んでください」と説明を終えると、冨岡先生は、机間指導に移る。

「“語いクイズ”に取り組んでいる人は、偶然、正解だったということもあると思いますから、“再確認語いクイズ”も試しましょう。単語帳は印刷してもいいよ」などと声を掛けながら、生徒の進捗状況を確認していく。

「これって、家からでも学習できるのかな?」という生徒の言葉を聞いた冨岡先生は、「パソコンがインターネットに繋がっていれば、家でもできます。学校だとラーニングギャラリーや図書館でも利用できますよ」と即座に説明をした。

終業の挨拶と共に「英語係だけ残ってください」と指示を受けた生徒たちは、電源の切り忘れがないかなどパソコンを点検し、キーボードを正しい位置に整えた。

 

同校では、『旺文社・英検CAT』を利用した指導について、コンピュータの苦手な先生が得意な先生からTTで指導を受けたり、放課後等の空いている時間を活用して、得意な先生に授業実践の具体例を教えてもらうなどの工夫をしているという。

入門期の英語指導にフォニックスを取り入れたことで“発音力には強い”同校の生徒。一方で「基礎力が足りない生徒への指導が課題です」と冨岡先生は話す。
大学受験まで、あと数か月。高3の夏休みを見据えて、生徒と共に入試突破に向けた追い込みに入っていく。

  • 英語科 主任

    冨岡 雅先生

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