教育とICT活用事例 CASE STUDIES

個別のシャドーイング&対面による逐次通訳

高校・大学
CaLaBo EX 2009年01月22日

アクティビティの合わせ技で英語力を着実に伸ばす

相模女子大学は、2008年4月、フルデジタルCALLシステム「CaLabo EX」を3教室に導入した。創立100年を超える伝統校であり、日本の女子教育の草分け的存在でもある同校は、近年、特に語学教育に力を注いでいる。今回は、英語の授業にCALLシステムを活用されている学芸学部 英語文化コミュニケーション学科・宮本節子先生を訪ねてお話を伺った。

相模女子大学
相模女子大学

 「相模女子大学」は、1900(明治33)年創設の日本女学校を母体とし、1949(昭和24)年に開設された。同キャンパスの174,000平方メートルの広大な敷地には、幼稚部、小学部、中・高等部も併設されている。
100年を超える伝統の女子教育に加え、少人数授業や、学科専攻を問わない語学力アップのためのプログラムなど、多彩な取り組みを実践している。

相模女子大学
〒228-8533 神奈川県相模原市文京2-1-1

http://www.sagami-wu.ac.jp/

CALL教室の特性を活かして「時事英語」を学ぶ

▲学生が個別に練習している音声を教卓で巡回して聴くことができる。

取材当日は、宮本先生による2、3年生対象の選択科目『通訳演習』が行われていた。テキストのテーマは、「北欧や西欧諸国の高齢化・少子化」について。日本でも問題となっている社会現象だが、このような時事問題を通訳する場合、新語に即応できる語彙力が必要とされる。
「高齢化社会はaging society。少子化はdeclining birth rate。じゃあ、少子高齢化は?」
宮本先生の質問に、学生たちがうーんと首をひねる。すると、宮本先生はRNN時事英語辞典を全員に教えて、活用を薦めた。
宮本先生によると、時事英語などの学習には、このようなサイトが便利なのだという。
そのワケは、「デイリーの英字新聞で扱うような単語も掲載されているので利用しています。学生が『辞書を引いても出てこない』ということがよくあるので」と話してくれた。
ネット環境の備わったCALL教室を活かした学習法のひとつと言えるだろう。

学生が各々のPCでポイントとなる単語を押さえると、発音練習のステップへと進んでいく。そこで登場したのが、CALLシステム「CaLabo EX」の特長である動画/音声学習ツール「ムービーテレコ」だ。
宮本先生は、教材の音声を学生PCのムービーテレコに一斉配信した。
「なるべくテキストのスクリプトを見ないで繰り返してくださいね。長い単語が多いけど頑張ってリピートしてください」
宮本先生のアドバイスを受けた学生たちは、各々のヘッドセットから聞こえる音声に集中した様子でリスニング → スピーキングのレッスンを繰り返していく。
彼女たちは、昨年度、宮本先生の『通訳入門』を受講し、この『通訳演習』に進んできたのだという。自身の英語力を高めようとするその表情は真剣だ。
学生が「ムービーテレコ」でシャドーイングを行っている最中、ヘッドセットを付けた宮本先生は、教卓でメモを取りながら音声を聴いていた。 「CaLabo EX」のモニター機能で巡回しながら、学生一人一人の発音を順番にチェックしていたのだ。宮本先生が丁寧に確認と指導を行っているからこそ、学生たちに着実な英語力が付いていくのだろう。

2種類のレッスンを組み合わせて語学力アップを図る

▲動画/音声学習ツール「ムービーテレコ」を使ってリスニング力と発音を鍛える。

続いて、「ムービーテレコ」で個別学習した英単語のクイック・レスポンスのレッスンに入った。これは、学生の一人がテキストからランダムに英単語を読みあげると、もう一人が瞬時に日本語訳をするというアクティビティだ。
次の段階では、単語を短文にステップアップして展開。これらは、宮本先生が当日の授業のポイントとして組み込んでいたものだという。
「通訳する学生よりも、英語を読みあげる学生の方が実は負担が大きいです。というのも、相手に分かるように読まないといけない。英語の内容が分かっていないと、変なところで息継ぎしたり区切ったりして、聞いている側はいつまで経っても英語として捉えられず日本語に訳せません。これは、通訳のリスニングに近いものがあります」
CALLシステムを使った個別練習と、人間対人間で行う実践練習。宮本先生は2種類のレッスンを効果的に組み合わせることによって、学生たちの語学力の向上を図っていたのだ。

なじみのある教材を授業に取り入れる

▲サブモニターに地図などの資料を映し出し、学生の理解度を深めていく。

CALL教室の利点について、宮本先生は、「Web上にある多様なサイトを自由にその場で検索して調べられるところ」と語った。以前のLL教室には足りなかった点だという。
授業の後半、テキストの北欧諸国の社会保障についての英文を逐次通訳する際、宮本先生は、ネットで検索したヨーロッパの地図を資料として学生のサブモニターに映し出した。さらに、アイスランドを拡大表示すると、時事問題としてアイスランドの金融危機の話題を織り交ぜていく。視覚的な要素を絡めることで学生により印象づけ、テキストから得られる知識を膨らませたのだ。

このように、CALL教室では教材として画像や音声などを手軽に活用できる。宮本先生によると、国内向けニュースを英訳した動画ニュースサイトが参考になるという。
「私の学生時代には米軍ラジオがいいと言っていましたけど、結局、自分になじみの無いラジオ放送をいくら英語で聞いても意味がありませんでした。日本人になじみのある音声や動画のほうが良いと思います」
身近で親しみやすい教材で英語を学ぶ。宮本先生は、CALLシステムを活用して、学生により良い教材と学びの場を提供している。

  • 学芸学部英語文化コミュニケーション学科

    宮本節子先生

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