教育とICT活用事例 CASE STUDIES

多様な「教材」と「アクティビティ」で学生たちの英語力を磨きあげる!

高校・大学
CaLaBo EX 2009年07月21日

自分にぴったりの英語教材に出会うことができれば、その後の語学学習は実りあるものになるだろう。それが、できる限り早期であればなおさらだ。
名古屋学院大学外国語学部教授・柳 善和先生は、CALLシステムを活用しながら、学生たちが新たな英語教材に触れる機会を数多く提供している。柳先生の講義を拝見して、お話を伺った。

名古屋学院大学
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自分に合った教材を見つけてほしい!

学生たちは『ソフトテレコ』を活用したディクテーションに真剣に取り組んでいた。

当日は、英米語学科の1年生を対象にした『英語演習』が行われていた。
「まずは小テストから始めましょう」
柳先生の掛け声を合図に、前回学習した単元の復習テストからスタートした。講義の冒頭に必ず行われるこのテストは、柳先生が学生の理解度を確認するだけでなく、学生が復習の習慣をつけることにもつながっている。復習テストの結果は、アクティビティを挟んで、講義の時間内に柳先生が採点して、その場で結果をフィードバック。「次の週では間延びをしてしまいますから」と語る柳先生の言葉通り、答案用紙を受け取った学生たちの表情は引き締まって見えた。

続いて、ワークシートを使っての学習。ポイントとなる単語を確認した後、今回使用する教材の確認へと進む。センターモニタに教材の動画が映し出されると、学生たちの視線が集まった。
当日の教材は、NHK教育で放送中の『コーパス100!で英会話』から、基本動詞「talk」を取り上げたものだ。
柳先生は、毎回、テレビやラジオの英語番組などから教材をピックアップして講義で活用している。教材を変化を持たせる理由について、柳先生は次のように語った。
「大学1年生対象の講義なので、色々な教材を体験させて、自分に合う教材を見つけてほしいと思っています。そして、その教材を活用して、(将来的には)自分で自分の英語学習を管理できるように成長してほしいと願っています」
そして、講義の最後には、学生に教材についての感想シートを書かせている。学生からは「自分でも買って体験してみたい」「留学に向けて使い続けたい」などの感想が寄せられているとのこと。柳先生のねらいが、学生たちにきちんと伝わっている。

ディクテーションにより自分の英語をチェック!

『ソフトテレコ』の操作画面。柳先生は「『ソフトテレコ』は音に集中できる」とお気に入り。

教材の概要を把握した後は、ワークシートのディクテーションへと進む。
ディクテーションは、フルデジタルCALLシステム『CaLabo EX』のリスニング&スピーキング学習エンジン『ソフトテレコ』を存分に活用して行われた。
「いつものように教材をサーバーから取り出してください」
柳先生の指示で、学生たちがソフトテレコに教材を取り込むと、ディクテーションがスタート。
学生たちは、ヘッドセットから流れる音声に耳を澄ませて、ワークシートに書き込んでいく。教室中に集中した空気が漂う中、柳先生は学生の進度を見定めてスクリプトを配布した。学生たちは、それを見ながら自己採点していく。そして、タイミングを見計らって声を掛けた。
「自分の間違ったところが分かったら、もう一度音声ファイルを聞いて下さい」
柳先生によると、このワークシートは学生に持って帰らせて、復習に活用させているのだという。講義で自身の英語の弱点を認識し、そこを重点的に復習するからこそ、学生たちが着実に英語力を伸ばしていけるのだろう。

ペアで「暗唱」は、シャドーイングで!

柳先生の授業の特徴のひとつに、ペアで取り組む「暗唱」がある。受講している学生同士が即席のペアを組み、当日の課題文を協力して覚え、柳先生の前で暗唱するアクティビティだ。
暗唱に使用する課題文は、『ソフトテレコ』を使ったシャドーイングで練習する。最初は、『ソフトテレコ』の再生スピードを0.7(通常は1.0。ややゆっくり)に設定してチャレンジ。その次は、通常のスピードで、スクリプトを見ないで挑戦するなど、徐々にレベルを上げて練習を重ねていく。学生の声が少しずつ大きくなっていったのが印象的だった。何度も読み上げるうちに自信がついてきたのだろう。
そして、いよいよ「暗唱」の時間。合格した学生から早抜けできるため、学生たちの表情は真剣そのもの。覚えたペアから我先にと柳先生の前に立ち、暗唱を披露する。その後ろにずらりと並ぶ学生たちは、自分たちの出番が来るまで必死にリハーサルを繰り返していた。
柳先生は、暗唱の教育効果について、次のように話された。
「覚えることは語学学習での基本のひとつです。ひとりで暗唱させるより、ペアを組んだほうが、相手に迷惑をかけられないと思う気持ちもあって集中力が増すようです。それに、『この人はこうやって英語を覚えているのか』と、相手から学ぶことも多くあります」
学生同士でコミュニケーションをとりながら、英語力向上のコツも学べるという、まさに一石二鳥のアクティビティといえる。
これからも、柳先生は、CALLシステムを教育ツールとしてより有効に活用しながら、多様なアクティビティを通して、学生たちの語学力を磨き続けていくことだろう。

  • 名古屋学院大学 外国語学部教授

    柳 善和先生

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