Case Studies

校内外のシームレスな英語教育が継続学習を効果的にサポート

学生へのアンケート結果から見えてきたCaLabo®MXの活用メリット

慶應義塾大学 非常勤講師 吉原学先生に聞く

語学4技能学習支援システムのCaLabo®MXは、英語の「聞く・話す・読む・書く」の向上にどう役立つのか。慶應義塾大学 非常勤講師の吉原学先生は、CaLabo®MXを利用している担当クラスの学生にアンケートを実施した。回答結果からは、MALLシステムならではの利便性が、語学学習に欠かせない「継続性」をサポートしている様子が浮かび上がった。

録音、再生、課題提出が一つの画面で完結

図1 問:CaLabo®MXを実施に利用してみて、使いやすい・良いと思ったところがあれば記入してください。
図1 問:CaLabo®MXを実施に利用してみて、使いやすい・良いと思ったところがあれば記入してください。
出典:吉原学先生
図2 問:CaLabo®MXを利用しない授業と比べ、CaLabo®MXを利用した授業はどうでしたか。
図2 問:CaLabo®MXを利用しない授業と比べ、CaLabo®MXを利用した授業はどうでしたか。
出典:吉原学先生
図3 問:CaLabo®MXを利用した端末を選択してください。 ※複数選択可
図3 問:CaLabo®MXを利用した端末を選択してください。 ※複数選択可
出典:吉原学先生

 アンケートは慶應義塾大学商学部で英語が中級クラスの学生を対象に、2021年度の前期と後期それぞれの学期末に実施し、63名から回答を得た。「CaLabo®MXが使いやすい・良いと思ったところ」を尋ねると、25・4%が「音声学習のしやすさ」を挙げた(図1)。

 「直感的な操作のスマートフォンに慣れた今の若い世代は、クリック数が一つ増えれば『面倒』と感じます。CaLabo®MXは音声の録音と再生が一つの画面でできる。毎日使ってもストレスを感じないのは、学習者フレンドリーな設計と言えるでしょう。提出用の音声ファイルをわざわざメールに添付するのではなく、録音画面から直接送付できる点を評価する意見も、背景は同じ理由と考えられます」(慶應義塾大学 非常勤講師の吉原学先生)

 CaLabo®MXを利用しない授業と利用した授業の違いを聞くと、「音読や発声練習の時間・回数が増えた」「繰り返せるので頭に入りにくい単語が再確認できた」という意見が多かった(図2)。これにはCaLabo®MXの利用端末が深く関連していると言う(図3)。

 「CaLabo®MXは、ノートパソコンやスマートフォンなど可搬性のあるモバイル端末を利用したクラウド型のMALLシステムのため、学習環境を問いません。友人を待っているちょっとした時間や通学の電車やバスでの移動中の隙間時間でもリスニングやリーディング、語彙修得の練習ができます。また、短時間で学習を行うことで集中力を維持することができ、学習効果が上がると思います。さらに、1日の中で1回ではなく、複数回学習をすることで脳への刺激の回数も増え、英語脳を作るのに効果的であるとも思います。いつでもどこでも語学学習ができるCaLabo®MXなら、朝・昼・晩に10分から15分ずつ発音練習するといった習慣を続けやすいですし、自動採点機能でその効果を実感できるため、『評価してもらえて嬉しい。もう少し頑張ってみよう』と、モチベーション向上につながると考えられます」(吉原先生)

最初の授業の前までに推奨環境の告知やデバイス確認

 一方、CaLabo®MXの使いにくい・不便と感じた部分については「録音・提出時の不具合」など、デバイスの動作環境に関する声が寄せられた。吉原先生はこの回答傾向に、教員が授業でCaLabo®MXなどのICT機器を上手に活用するポイントが見て取れると指摘する。

 「学生が使っているノートパソコンのOSのバージョンが古いと、MALLシステムにログインできなかったり各種アクティビティの活用に手間取ったりするケースがあります。MALLシステムは繰り返し学習のしやすさが魅力ですので、学習者の第一印象が『使いづらい』となれば、期待していた効果は見込めません。推奨環境を最初の授業までにきちんと伝える、ICT担当教員が学生のデバイスをチェックするなど丁寧な事前準備を済ませておくと、CaLabo®MXの特性を生かした授業ができるでしょう」(吉原先生)

 今回のアンケート結果を振り返り、吉原先生はCaLabo®MXと英語学習の相性の良さを改めて認識したという。

 「語学学習のキーワードはつながりのある学習の継続性です。私たちは幼い頃から日本語を耳にして、会話で使い、文字で書いているので自在に操れます。英語をはじめとした語学の学びにおいても、まずは日々触れることが重要と言えるでしょう。CaLabo®MXはインターネットに接続可能な環境であれば、いつでもどこでも勉強でき、学習活動は全て記録されます。授業中はもちろん、学習者が夏休みなど長期休暇中に提出した課題や自己学習の結果を含む、あらゆる履歴を集約して一元管理することができます」(吉原先生)

『or』ではなく『and』
対面とICTを組み合わせる

 1年を通してクラス全体や個々の生徒の学習履歴を簡単に管理できるため、教員側は日々の細かい事務作業から解放され、その時間とエネルギーを生徒とのコミュニケーションの深化に充てられる。複数回にわたるテストや練習問題の結果をたどりながら個々の学習者にふさわしい適切なアドバイスを送れるほか、保護者に対しても蓄積したデータを示しつつ学力水準や苦手分野を説明できるので、納得感を得やすいといった効果も見込める。

 新型コロナウイルス禍でオンライン授業が急速に普及し、1人1台端末の時代が到来した。しかし、学校現場の中には「対面授業 or CALL教室 or MALLシステム」といった選別姿勢で臨んでいるところも少なくない。

 「対面授業でCaLabo®MXを使えば生徒は手軽にアクティブラーニングに取り組めるので、教員は自由に使える時間を確保できます。机間巡視しながら生徒に声をかけ質問に答えるなど、学習の動機付けをきめ細かく行える。『or』ではなく『and』、つまり対面授業、CALL教室、MALLシステムなど指導の場面やツールを組み合わせて活用することで、校内外のシームレスな語学教育環境が整い、生徒の継続学習を効果的にサポートできるようになるでしょう」(吉原先生)

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