Case Studies

全校生徒339名が、一斉に前を向く!朝礼前の体育館で、楽しみながら、集中して、「食育」を学ぶ

2008/05/13

小中

東京都世田谷区立砧小学校
松橋尚子先生
玉置玲奈先生

【フラッシュ型教材実践レポート】  

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 世田谷区立砧小学校のフラッシュ型教材活用術は、一風変わっている。1年生から6年生まで全校生徒がいっしょに、体育館でフラッシュ型教材に取り組んでいるのだ。
「毎週月曜日に児童朝会があるのですが、全クラスが揃うまでの待ち時間がもったいないなぁと思っていたんです。このわずかな時間を有効に使えないかと、フラッシュ型教材に白羽の矢を立てたんですよ」(松橋先生)

 選んだテーマは、「食育」だった。
「全校生徒が対象である以上、学年によって学習内容に差がある漢字や算数の問題を出すのは非現実的ですし、なによりも『食育』について学ぶ時間を確保したかったんです」(松橋先生)
 現在取り組んでいるのは、「食べ物パワークイズ」。肉や魚、パンや野菜、果物といった食品の写真を映し、それが「赤・黄・緑」の何色に分類されるかを答えさせるのだ。

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「『パンは何色?』『黄色!』『そう、黄色は体を元気にするエネルギーになるんだよ。じゃあ次、バナナは?』『黄色!』『残念! バナナは緑色で、体の調子を整えるんだよ』と、短い解説を加えながら進めています。最初は簡単な問題から始め、回を重ねるごとに新たな問題を追加したり、色ではなく役割で答えさせるなど、レベルを少しずつ上げています。最終的には、加工食品でも答えられる力を付けさせたいですね。魚は赤とわかっても、魚のすり身で作られたはんぺんが何色かわからない子が多いんですよ」(玉置先生)

 

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司会の玉置先生が映し出す問題を、食い入るように見つめる子どもたち。「1問目は簡単な問題からスタートしますが、ひっかけ問題も必ず入れるなど、出題レベルのバランスに気を付けています」(玉置先生)

 今年1月から本格的にスタートし、約2カ月が経過。毎週月曜日に5分間取り組み続けた結果、子どもたちも少しずつ変わってきているという。
「最初はバラバラだった子どもたちの声が、最近はかなり揃うようになりました。正解率が上がっている証拠でしょう。子どもの集中力も上がりましたね。全校生徒339名全員の目が壇上のスクリーンに釘付けになっている姿は感動的ですよ」(松橋先生)
 松橋先生が朝礼前のフラッシュ型教材活動を推進したのも、こういった効果を肌で実感していたからだった。
「昨年の9月にチエルのフラッシュ型教材セミナーに参加し、『これは使えそう』と思ったんです。短い時間でできるので授業に支障が出ませんし、『楽しそう! 子どもが喜びそう!』とピンと来ました」(松橋先生)

  この日の家庭科の授業でも、冒頭で「食品の栄養」について復習。次々表示される食品が、「赤・黄・緑」のどれかを答えさせた。既習事項を手早く、確実に復習したことで、その後の授業もスムーズに進行。調理器具や裁縫道具の名前を覚えるフラッシュ型教材も使っているという。

 さっそく図画工作の授業で「道具の名前」を答えるフラッシュ型教材を使ってみたところ、最初は「えー? これテスト?」と不満顔だった子どもたちも、すぐに「もっと長い問題作ってきて!」とせがむまでになったのだとか。とてもおとなしい子どもまでもが大きな声で答えているのを見て、「やってよかった」としみじみ感じたそうだ。
「楽しみながら、力が付く。子どもの集中力が上がる。これがフラッシュ型教材の魅力です。一度使ってみれば、必ずその効果を実感できると思いますよ」(松橋先生)

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体育館で見せるフラッシュ型教材は、印刷して廊下の壁にも貼っている。食育について毎日考えてもらうための工夫だ。同じモノを各クラスの担任にも渡し、給食指導で使ってもらっているという。

 朝礼の集合時間を利用し、全校生徒にフラッシュ型教材を見せるというアイデアに、ただただ脱帽。フラッシュ型教材はシンプルだからこそ奥が深い。他にもいろいろな使い方がありそうだ。

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