Case Studies

学習意欲を高める『スーパー英語』で英語力を補強する

名城大学附属高等学校の国際クラスでは、2012 年度より『スーパー英語 Academic Express2 Foundation』を導入し、家庭学習用のe-Learning 教材として活用している。国際クラス担任の早川孝則先生と羽石優子先生を訪ね、生徒にもお話を伺った。

名城大学附属高等学校
1926 年設立の伝統校。「知・徳・体」の調和した生徒の育成を目標に掲げている。普通科(特別進学/スーパーサイエンス/一般進学/国際)と総合学科(理系/文系)を設け、2, 000 名近くの生徒が学んでいる。
〒453- 0031 愛知県名古屋市中村区新富町1- 3-16
TEL 052- 481-7436
URL http://www.meijo-h.ed.jp/

英語学習を補完するためe-Learning教材を活用

 名城大学附属高等学校の普通科国際クラスは、英語教育や多文化理解教育に重点を置いたクラスだ。各学年に1クラス、それぞれ20〜30人の生徒が学んでいる。国際クラスでは、数年前より英語の家庭学習教材としてe-Learningを取り入れてきた。英語の授業の宿題として課されるのではなく、課題を出し、進捗状況を確認するのは各担任の役割だ。たとえば、1年生担任の早川孝則先生は国語科、2年生担任の羽石優子先生は社会科と、担任の専門教科は英語に限らない。
国際クラスでは、実用的な英語力の習得に加え、1年生で英検準2級、TOEIC450点、2年生で英検2級、TOEIC550点、3年生で英検準1級、TOEIC700点と、具体的な数値目標を掲げている。
国際クラスの授業は、英文レポートの執筆や英語でのプレゼンテーションなど、英語を使うスキルを伸ばす実践的な内容が中心になっており、各種試験の対策に割く時間はない。国際クラスの生徒にとってe-Learning とは、英語の授業だけでは扱い切れない部分を補完するためのものなのだ。e-Learningの教材に求めるポイントについて、羽石先生は、「生徒が自発的に取り組め、かつ、担任が管理しやすいこと」を挙げる。教員からより良いe-Learning 教材を求める声が上がり、これまで使用していた教材に替えて、12年度より『スーパー英語 Academic Express 2Foundation』(以下・『スーパー英語』)を導入した。取り組んだ学習量によってマイルが貯まるというシステムが、生徒たちの間では大変好評だという。導入後の生徒の様子について、羽石先生は、「クラスメイトとマイル量を競い合うなど、以前よりも楽しく取り組んでいるようです」と述べる。
また、教員側の管理の点でも、従来のものよりも使いやすくなったという。さまざまな形でデータにソートがかけられるため、生徒一人ひとりの進捗状況を確認できるだけでなく、クラス全体の傾向や問題別の正答率など、「知りたい情報がすぐにグラフ化できるのが便利」だと羽石先生は利便性を強調する。

『スーパー英語』に自発的に取り組む生徒たち

 現在、『スーパー英語』を利用しているのは、国際クラスの1・2年生だ。1年生の学習目標は、自発的に勉強する姿勢を定着させること。そのため、早川先生は、最低限のノルマを課しつつ、生徒の自主的な学習を促すことを心がけているという。具体的には、夏休み終了時までに5000マイル、冬休み前までに15000マイルを、最低ラインとして設けている。なかには、夏休み終了までに10000マイルほど貯めた生徒もいたそうだ。「マイル数だけを提示し、何をどれくらいいつやるか、内容やペース配分は各自に任せています」と早川先生は話す。
一方、2年生では、ノルマなどは設けず生徒の自主性に任せている。国際クラスの生徒は英語に対する意識が高く、羽石先生によると「英語に関しては他のクラスの生徒に負けたくないというプライドを持っている」という。そのため、各種試験に向けた学習にも普段の課題にも熱心な姿勢で取り組んでいる。「『スーパー英語』についても、先生に言われたからやるというのではなく、自分のためになるからやると考えて、ライフワークのように取り組んでいる生徒が多いですね」と羽石先生は話す。

授業とe-Learningの差別化で質の高い英語教育を提供

 2年生のクラスでは、『スーパー英語』をTOEICの試験対策にも活用し、試験前には小テストを実施する。羽石先生によると、最近の生徒はリスニングが得意で文法やリーディングが苦手な傾向があるようだ。小テストの結果を解析してクラス全体の傾向を把握し、見えてきた弱点を中心に次回の出題範囲を決めているという。
「私は英語の教員ではありませんが、『スーパー英語』を活用すれば、英検やTOEICの試験対策の手助けをすることができます。そうすることで、英語の授業では実用的な英語力の習得に集中できるのです」と羽石先生は強調する。
『スーパー英語』をペースメーカーにして学習習慣を身につける1年生。英語力を補強するツールとして『スーパー英語』を活用し、自主的に学習を進める2年生。そして、2年間で培った英語力と学習意欲を基盤に、希望する進学先に向けて受験勉強に集中する3年生。「この体系的な学びで、英語への意識の高い国際クラスの生徒の力をさらに伸ばしていきたいと考えています」と、早川先生と羽石先生は口をそろえる。
導入2年目を迎え、教員の『スーパー英語』への期待は、一段と高まっている。

生徒の声

マイルがあることで目標設定がしやすく、モチベーションも上がります。友だちとマイル数を競い合いながら、マイルが貯まりやすい問題はどれかなど情報交換をしています。他の宿題や課題も多くて毎日取り組むのは難しいので、週末にまとめて1〜2 時間ほどやることが多いです。
(国際クラス2 年 門川恵さん)

クラス全員のマイルの状況がランキング形式で貼り出されるのが楽しみです。わずかの差で負けているときなどは、追いつこうと意欲がわいてきます。『スーパー英語』のなかでも、とくに、リスニングをして聴き取った内容を書き出すというディクテーションが気に入っています。
(国際クラス2 年 榊原茉央さん)

入学前から、パソコンを使ったe-Learningを楽しみにしていました。『スーパー英語』は、解答したら結果がすぐにわかるので、間違えた問題や苦手な分野をその場で集中的に鍛えられるのがいいと思います。
(国際クラス1年 伊藤正志くん)

『スーパー英語』は、他の勉強の息抜きとしてやることが多いのですが、やり始めるとつい集中してしまいます。マイルが貯まるなど、楽しみながら取り組めて英語力も身につくので、一石二鳥です。
(国際クラス1年 北川賢也くん)

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