Case Studies

先生にも学生にも抜群の使い良さ

2008/09/18

高大

先生にも学生にも抜群の使い良さ
〜限られた授業時間を最大限に活かす『CaLabo EX』〜

5年間の一貫した専門教育により、高度な学力や技術力を育成する国立高等専門学校。そのカリキュラムは、専門分野の実験や実習がギッシリで、英語の授業時 間は多くない。そんな環境の中で、高い学習意欲を維持させながら効率よく英語力を習得させようと、福島高専の先生方は『CaLabo EX』を利用しています。

従来の語学学習から一歩踏み込んだ授業の実現

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中山先生による、コミュニケーション情報学科3年生の授業風景

国立福島工業高等専門学校(以下、福島高専)は、福島県南部の太平洋沿岸の中核都市いわき市にある。同校には、機械工学科、電気工学科、物質工学 科、建設環境工学科の工学系4学科と文系のコミュニケーション情報学科の合わせて5学科があり、1年生から5年生まで各学年約200人ずつ、計1000名 ほどの本科生が学んでいる。また専攻科(下* 参照)には、機械・電気システム工学専攻、物質・環境システム工学専攻、ビジネスコミュニケーション学専攻の3コースがあり、実践的かつ創造的な少人数専 門教育が行われている。

フルデジタル学習システム『CaLabo EX』が導入されたのは2004年の2月末。約ひと月の準備期間を経て4月の新学期から本格稼働しはじめた。

1年目の今年は、専攻科生クラスをはじめ、5年生、4年生、3年生のクラスが優先的にCALL教室での授業を受けている。専攻科のほか、本科5学年で25クラスあるのに対して、CALL教室は今のところ1室のため、先生方もその割り当てには苦労している。

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CALL教室は、校舎の改築にあわせて新設された快適な教室だった。先生卓に向かって2人用のデスクが3台ずつ8列、計48のブースをつくっている

福島高専では、語学力向上のため実用英語検定(STEP)、工業英検、TOEICの受験を学生に積極的に奨励している。低学年生ではまず全員が準2 級取得をめざし、特に3年生以上は年1回TOEICのIPテスト(団体特別受験制度)の受験が義務づけられている。学科ごとに5年生卒業時のTOEIC目 標点が設定されているため、校内IPテストは学年ごとの統一テストとして行われる。これらのテストとCALL教室の学習をリンクさせ『CaLabo EX』を利用している。学生たちはおもに自主学習の形で英検(STEP)やTOEICの教材に取り組んでいるのだが、週1回のCALL授業だけでは十分で なく、学生たちの自主学習用にCALL教室は放課後3時間開室されている。

(*専攻科:第5学年を卒業した学生がさらに2年間専門分野を学んで大学卒業と同等の資格を得られるコース)

テストのペーパレス化、マルチメディア教材の活用

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中山悟視講師
「早いクラスだと1ユニットが 1週間で終わるので、そのたびに確認テストをペーパーレスでやっています。ディクテーションとか語彙のテストです」

では、実際には『CaLabo EX』は授業でどのように使われているのだろうか?中山悟視(さとみ)先生に具体的な授業の内容をお聞きした。

「僕 は3年生担当ですが、ネットアカデミーというTOEIC用の教材をおもにやらせています。もちろんそれだけでは足りないので、リーダーの復習用に教材作成 ツール『SMART-HTML』を使ってオリジナル教材を作り、学生が好きなときに利用できるようにしています。『CaLabo EX』は動画の配信も簡単ですから、授業の後半にビデオやDVDを見せたりすることもあります。その授業で見せたビデオから例文を取り出して、翌週の授業 でそれを教材に小テストをします。そのシーンだけもう一度映像を見せて、テキストの空欄を埋めさせるといった内容ですね」

こうした小テストを中山先生は『SMART-HTML』で作る。テストをどこまでペーパーレス化できるか、試行中なのだという。 教材の幅を広げることにも心を砕いている。

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『SMART-HTML』による中山先生オリジナルの教材に取り組む学生

「多彩なマルチメディア的な教材をどんどん利用したいのですが、カリキュラム上それは簡単ではありません。

高専は専門の実験や 実習が多いので、英語の授業時間があまりとれないんですね。にもかかわらずTOEICの目標点数が決められているので、自主学習という形で問題練習する時 間も削ることはできません。3年生は週に90分は必ずCALL教室を使いますが、この時間で今後どう授業を展開していくか、『CaLabo EX』と相談しながら学習の形態を探っているところです」

先生方の思い描くCALL像にずばりヒットした『CaLabo EX』

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宮澤泰彦助教授
「最近は、”パフォーマンステスト”が重視されてきています。ある局面である目的を達成するためにきちんと言葉を操れるか、その力を問うのです。『SMART-HTML』なら動画を使って擬似的な会話の場面を設定することができるので、そんなテストも作れますね」

福島高専が『CaLabo EX』を選んだ理由は?校舎改築工事に伴うLL教室移転を機に、英語科の先生方は”ぜひCALL教室を!”と声をあげたのがスタートだった。その計画は情 報処理教育センターの全面的協力を得て具体化されていく。そのとき、中心になってCALL教室に導入するシステムを比較検討したのが宮澤泰彦助教授だっ た。宮澤先生に選定の経緯をお聞きした。

「従来のLLと同様に自在にグループやペアのレッスンを編成でき、同時にマルチメディア型教 材に対応していて、なおかつ限られた予算で導入可能。われわれが思い描くこのような条件下で、真っ先にヒットしたのが『CaLabo EX』でした。加えて、自作教材がさほどの手間なく作れ、コンピュータに詳しくなくても難なく操作でき、フルデジタルだから既存の校内LANの配線がその まま使える。その辺も魅力でした」

これから『CaLabo EX』をどのように活用するか、宮澤先生は具体的な夢を描いている。

「ビ デオやデジカメで撮ってきた海外の映像やインタビューとか、生の素材を元にマルチメディア英語教材を作りたいと考えています。『SMART- HTML』を使えば労力少なく動画つき教材を制作できます。上級学年で専門教科が増えて英語の授業時間が少なくなる高専では、自主学習の動機づけのために も、CALL教室の存在意義は大きいと思います」

自分のレベルやスピードにあわせて学習できる『CaLabo EX』は魅力

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坂内キャスリン先生
「『CaLabo EX』の利点は学習者が自分のレベルに応じた 教材で、各自のスピードで学習できることです」

福島高専では、基本的な英語を使っての実践的な訓練として、ネイティヴ・スピーカーによる英会話の授業をも行っている。授業を担当するキャスリン先生にうかがった。

「国 際化がますます進むこれからの時代は、挨拶や買い物のやりとりを越えたコミュニケーションが求められています。しかし、教室で学ぶ英語が、ある程度自由に 使いこなせる『コミュニケーションの道具』になるまでには膨大な英語を使う時間が必要ではないかと思います。会話の授業は通常の英語の授業に比べ少人数で 行っていますが、全体に提示された課題なり活動なりをすぐにこなしてしまう学生がいる一方で、じっくりと時間をかけて完成させる学生もいます。学習者一人 一人が個別に自分のレベルや必要に応じた教材で、しかも各自のスピードで学習できるCALLシステムは魅力です。『CaLabo EX』のようなシステムを学内で使用できることは本当に恵まれていますね。学生の皆さんは是非これを十分活用してスキルを伸ばしてほしいと思います」

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