Case Studies

『旺文社・英検CAT』の愛称は「チエルする」。英検対策にも通常授業にも大活躍!

植草学園大学附属高等学校では、全国レベルでの英語力を確認するために、全校をあげて実用英語技能検定試験(英検)に積極的に挑戦。英語科では全員2級合格を目指している。『旺文社・英検CAT』(以下、『英検CAT』)を授業に導入しているという英語科・竹村美紀先生に、その具体的な活用方法を伺った。

植草学園大学附属高等学校
1979年、文化女子高等学校として設立。建学の精神「徳育教育-こころの教育」に基づき、人間味あふれる人材養成を目指す。さらに、「国際社会で活躍する人材の育成」を教育目標に掲げ、充実した英語教育に取り組んでいる。2013年度より、普通科特進コース・英語科を共学化。

〒260-8601
千葉県千葉市中央区弁天2-8-9
TEL 043-252-3551 FAX 043-256-9501

英検対策に『英検模試』を授業で活用

 英語科1年生43名が集まるコンピューター教室に入ると、昼休みの気分から抜けきれていない生徒がざわついていた。「はい、今日も”チエルします”。自分が挑戦する級の『英検模試』を開いてください。何年のものでもいいですよ」。竹村先生が声をかけると、生徒たちは慣れた手つきで『英検CAT』にログインし、準備をする。

 生徒が挑戦する過去問題のレベルは準1級から3級までさまざまである。「はじめ!」の一言で『英検模試』に生徒たちは一気に集中。ピンとはりつめた空気が教室を覆う。『英検模試』には英検本試験で出題されたものと同じ問題が過去5年分収録されている。リスニング問題では、本試験と同じように音声が流れるため、ヘッドセットをつけた生徒たちはコンピューターの画面を食い入るように見つめ、集中力はさらに高まっていく。英語科の授業では、50分に短縮して対応させるというからなおさらだろう。

 授業が終わりに近づくと、生徒は自分が挑戦した模試の結果を印刷して、先生に提出する。印刷用紙には「語い・文法力」「読解力」「リスニング力」の3要素がそれぞれに判定され、併せて総合評価も表示されるので、「合格できそう」「リスニングが全然ダメだった」などと、生徒たちはまわりの友人と、自分の結果を共有しながら、自分の弱い部分をその場で知り、次の学習につなぐことができる。

 「自分が合格レベルに達するために、限られた時間の中で何を集中的に学習すべきかが瞬時に分かるので、とても効率的です」と竹村先生。

日頃の授業では『語いクイズ』と『文法ドリル』を活用

生徒たちは、コンピューター立ち上げからインターネットに接続するところまで、情報の授業で基礎を学んでいるため、ログインがスムーズに進む。

 同校が英検に注力するようになったのは、前理事長・植草昭先生の意向によるもの。「これからの時代、英語が大切」という信念の元、生徒全員に英検を受験させることを前理事長が決めたのだ。学校側の受験対策も万全で、まずは筆記試験合格に向けて、個々の生徒に応じた学習アドバイスを行う。さらに、二次面接試験対策として、英語科教員による、実戦的な面接試験のシミュレーションも行っている。

 英語科の通常の授業では、基礎力定着のために、2級の『文法ドリル』『語いクイズ』を活用している。

 「『語いクイズ』は単語と熟語が1回に約30問の出題なので、授業に取り入れやすい量ですね。そして、英検試験の直前は、『英検模試』を活用しています」と話してくれた。

生徒の3年間の学習履歴も管理できる

 同校では、生徒が入学すると同時に、英語科だけでなく、全生徒に『英検CAT』のIDとパスワードを配布している。自宅からアクセスして、『英検CAT』を使って自習することも推奨している。

 クラウド型教材『英検CAT』を導入する前は、級別の英検ソフトを使っていたが、それ以前は、英検対策の学習書で教えていた時代もある、という。

 「級別の英検ソフトや書籍も有効だとは思いますが、『英検CAT』は、生徒にとっては自宅で使えることがありがたいですし、先生にとっては、一つのクラスで一斉に生徒のレベルにあった個別学習を提供できることで効率よく進められます。それに何よりも、簡便ですね。以前のフロッピーによる管理は大変でした」と竹村先生は言う。

 「管理画面で一人ひとりの取り組みの様子が見えるのもうれしいですね。以前のソフトは、こうした管理ができなかったので、だれがどれだけ自習しているのかを知ることは不可能でした」。先生は、「学習者管理機能」を使って、利用状況だけでなく3年間の学習履歴を管理することも可能だ。

 また、「放課後にコンピューター教室を開放しているので、やる気がある生徒は学校でも活用しているようです」とも。その成果なのだろうか。1年間で、3級・準2級・2級と順調に合格した生徒も出た、という。

 生徒は、各自が設定した到達目標に向けて英語学習に取り組むことができ、先生は、それを管理することができるので、伸び悩んでいる生徒への個別の指導も行える、と好循環の様相がうかがえる。

『英検CAT』は、まさに必須アイテム

校内のところどころに、英検CAT自学自習を推奨するポスターが貼られている。

 今後もさらに、普段の授業と『英検CAT』を連携させていくという同校。高校の入試には公募で英検優遇の推薦入試枠も設定され、入学後は、生徒が『英検CAT』で努力した結果は成績にも反映される。

 50分の授業を、常により良くしようと心がけている竹村先生は、最後に、「語学の勉強は本人のやる気ひとつです。やる気を保つには、目標が必要で、英検取得は、まさにその目標になります。『英検CAT』は、目標達成に向けて、先生が生徒のやる気を引き出す教材であり、管理システムとしてなくてはならない存在です」と話してくれた。

 ”チエルする”を合い言葉に、学校全体の英語力の向上に期待が高まっている。

英検合格者数

平成25年度
実用英語技能検定合格者
英語科120名中

準1級 1名
2級 36名
準2級 81名

ページ トップ