Case Studies

INTERWRITEによるアンケートをもとに「情報モラル」の授業

2008/12/25

小中

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卒業を間近に迎えた6年生たち。しっかりした表情に、最高学年の頼もしさを感じる。

 四谷小学校は、2007年4月に、旧四谷第一小学校、旧四谷第三小学校、旧四谷第四小学校の三校の統合により誕生した新設校。建物もグラウンドも、その特色ある設備には目を見張るが、統合される前の三校はそれぞれ100年を超える歴史と伝統をもっており、この四谷小学校にもそれらは受け継がれている。同校は、本年度、新宿区の保幼小中連携の研究指定を受けており、来年度は情報教育の研究を受ける予定である。若い先生、意欲的な先生が多く、訪れるたび大きな勢いを感じる学校である。
 この日、四谷小学校では区の研究会、視聴覚部会の研究授業が行われることになっていた。6年生の総合的な学習の時間、テーマは「情報モラル」。 

INTERWRITEを使って、子どもたちの実態を把握

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授業の冒頭、宇野先生はまず子どもたちにアンケートをとることと、その方法について説明した。

 宇野直木先生は、授業の最初に子どもたちにアンケートをとった。「みなさんにこれからアンケートをとります」そう言いながら、宇野先生は画面に次のような質問項目を提示した。
 「携帯電話を持っていますか?使ったことがありますか?」画面には4つの選択肢が並んでいる。ここで、子どもたちは手を挙げて答えるのではない。子どもたちひとりひとりが手に持っているリモコン INTERWRITE(インターライト)のボタンを押して回答するのだ。こうすることによって、手を挙げにくい内容でもすぐその場で無記名アンケートができる上に、回答結果をすぐに表示することができ、本来使いたい活動に時間を使うことができる。自分たちの実態を共有することができる。

 「携帯電話をどのように使ったことがありますか?」「携帯電話を誰に対して使ったことがありますか?」「初めて携帯電話を使ったのはいつですか?」いくつかの質問を子どもたちに投げかけると、子どもたちは次々と回答していく。こういった機器は、子どもたちのほうが大人よりも違和感なく使いこなすことことに驚かされる。

 アンケート結果はすぐに表示される。自分たちのクラスの実態が一目瞭然。「携帯電話は自分のを持っている」「ファイルやソフトをダウンロードしたことがある」「小学校中学年から使い始めた」子どもがそれぞれもっとも多いことが、明らかになった。

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子どもたちのアンケート結果。ほとんどの子どもたちが携帯を持っているばかりか、通話以外の機能を頻繁に使っていることが浮き彫りに。

 宇野先生はその後、「携帯電話のほかに、インターネットができるものはどんなものがある?」と子どもたちに問いかけた。子どもたちは口々に「ニンテンドーDS」「PSP」など、大好きなゲーム機の名前をあげていく。子どもたちにとって、インターネットにつながる環境は身近であり、もはや当たり前なのだ。「これからそういう機器を使う機会がもっと増えてくるかもしれない。何も知らないで使ってみてどう?」宇野先生は問いかける。子どもたちが「当たり前」に使ったり経験したりしていることを改めて問いかけることで、自分たちの行動について振り返らせ、気づかせていった。

機器の便利さを生かしつつ、よりよい授業を目指す

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INTERWRITEのリモコン機器を難なく使いこなす子どもたち。

 その後行われた協議会では、授業のことはもちろん、アンケートをとるために使用されたINTERWRITEについてもいろいろな意見が交わされた。「友達の前で手を挙げなくても回答できるのは便利」「結果をすぐ見ることで現状を確認できる」「集計された結果から、さらに子どもの意見を引き出していくような工夫をしていくとよい」など、機器の便利さを生かしつつも、授業をよりよくするためにはどうしたらよいかについて、さまざまな提案が行われた。

 授業を行った宇野先生に、このようなICTの機器を使った授業の良さと、注意しなければならない点について伺った。
「機器を導入することによって、時間が短縮される場面は多いと思います。しかし、目新しさや、面白さだけで使ってはいけないと、いつも自分自身、言い聞かせています。」

 四谷小学校は、来年2月19日(木)に公開研究会を予定している。子どもたちの学びのために役立つことを積極的に取り入れようとする四谷小学校を、チエルはこれからも応援していきます。

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